writer 石川理恵
おしゃれの舞台裏であるクローゼットを拝見しながら、服づきあいについてうかがう企画。
第2回は、ビジュアルコンサルタント、整理収納アドバイザーとして活躍する能登屋英里(のとやえいり)さんの家を訪ねました。
服の購入は、コーディネートを考えながら
服の量が少ないとはいえ、能登屋さんはおしゃれの「守り」に入っているわけではありません。シーズンのはじめに「お気に入りのブランドで、新しい服を5着買う」と決めているそうです。
選ぶ時点で何パターンかのコーディネートを考えているから、クローゼットに並んでいるのはおのずと「稼働している服だけ」に。
▲「OTOÄA」で選んだ今シーズンの5着。デザインされたきれいめカジュアルだから、あらゆるTPOに対応。
「OTOÄAの服はデザインが好みなだけでなく、着た時のラインが絶妙なんです。パンツの形がとてもきれいで、トップスもゆとりがありながらすっきり着られます。
年齢とともに体型は変わってくるし、そもそも仕事と子育てとが忙しくておしゃれに時間がかけられなくなっていたんですけれど、自分にぴったりのブランドに出合えたおかげで、おしゃれ迷子じゃなくなりました」
▲靴は「白と黒があれば着回せる」と、履きやすいスニーカーをヘビロテしています。お手入れと身支度がスムーズになるコーナーづくり
1LDKに家族3人暮らしというコンパクトな空間でも、能登屋さんの家にはアイロンをかける場所と、身支度を整える場所が確保されていました。
まず、アイロンは手軽にかけられるよう、ハンガーにかけたままシワがのばせる衣類スチーマーを愛用しています。
水を入れて使うので、給水しやすい洗面所を定位置に。棚受けにハンガーをかけられるから「取り出す→水を入れる→スチームをかける」の流れがスムーズです。
▲洗濯機の上に、衣類スチーマーを収納。
▲立ったままサッとシワが伸ばせます。
玄関には、バッグと上着をかける場所をつくっているほか、アクセサリーと鏡を置くための突っ張り棚を設置しています。アクセサリーをつけ忘れたまま出かけることが多発して、玄関にコーナーをつくったそうです。
▲「壁に付けられる家具 長押」(能登屋さんのは旧型)は、服のちょい掛けに便利。玄関には、バッグと上着をかける場所をつくっているほか、アクセサリーと鏡を置くための突っ張り棚を設置しています。アクセサリーをつけ忘れたまま出かけることが多発して、玄関にコーナーをつくったそうです。
▲玄関左手に上着用のラックが、右手にアクセサリーコーナーがあります。
▲アクセサリーを置いた突っ張り棚は「ドローアライン」のもの、その手前のバッグをかけたフックは無印良品の「壁に付けられる家具」です。
▲ピアスとヘアピンは、ハンドメイドブランド「hanairoaiki」のもの。「ジュエリーには興味がないのですが、作家さんのつくるアクセサリーをつけると元気をもらえるんです」と能登屋さん。
服の管理や身支度の流れなど、着替えにまつわる「めんどう」を減らすことで、忙しい日々でも自分らしいおしゃれを楽しんでいました。