writer 石川理恵
人それぞれの「自然とのつながり」をテーマに、この連載ではベランダや庭のあるお家を訪ねます。
第1回目の前編では、料理家のワタナベマキさんのテラスにおじゃまし、植物との付き合い方についてお話を聞きました。
後編では、テラスのある暮らしの楽しみについてうかがいます。
バーベキューはいちばん簡単な料理!
▲毎年キャンプに出かけているマキさん家族。電気グリルのおかげで、自宅でも気軽にアウトドア気分が楽しめるように。
もうひとつ、テラスで気軽に楽しんでいるのは、バーベキューです。休日の夕方、空がまだ明るいうちから電気グリルを出して、少し早めの夕ごはんにするのが家族の定番に。
「肉や野菜を焼くだけですが、高校生の息子にはやっぱりそれがおいしいみたい。バーベキューはいちばん簡単な料理だと思います」
素材を活かし、作りやすさを考えながら、シンプルなレシピを提案しているマキさんがいうのだから、確かにそうかもしれません。作る人も食べる人も、楽しい気分でおいしく味わえるバーベキュー。寒い季節には、テラスで焼いた料理を室内に運んで食べることもあるそうです。
マキさんにとってテラスは、キッチンの延長でもあるよう。料理にそえる大葉を摘みとったり、グリルでサッと肉を焼いたり、キッチンとテラスを行ったり来たりしながら、風通しのいい毎日を送っています。
▲家族と猫と、楽しい休日のテラスごはんです。堤人美さんとの共著で『韓国ドラマの妄想ごはんレシピ帖』を出したばかりのマキさん。サムギョプサルには、作り置きしてある自家製のたれを添えています。