writer 石川理恵
おしゃれの舞台裏であるクローゼットを拝見しながら、服づきあいについてうかがう企画。第4回は、住宅設計者の田中ナオミさんの家を訪ねました。
衣替えが好き。お気に入りの服と再会できるから
生活を楽しんでいる田中さんにとっては、衣替えも面倒なことではなく「わくわくすること」です。
「シーズンオフのケースの中にあるのは、自分のお気に入りの服ばかりだから、開けたときに『わー、この服あったなあ』って、再会するのはうれしいですよね」
一度に衣替えをするのは負担になるし、いまどきは季節の変わり目もはっきりしないので、必要に応じて「ちょっとずつ」進めています。
▲シーズンオフの服はロフトにしまってあり、「寒いな」「暑いな」と肌で感じたら、こまめに取りにいきます。
▲ハンガーにかける服を並べているウォークインクローゼットには、シーズンオフの服もカバーをかけて収納。
好きな服を長く着続けながらも、クローゼットの中がギューギューになると、服がヨレヨレになるし、選びにくくなってしまうから、「収納スペースにおさまる範囲の量を持つ」と決めているそうです。
「着たときに『かっこいいか』どうかが大事だから、サイズが合わなくなったり、みすぼらしくなったりしたら手放します。
ファッションの好みは10代の頃からほとんど変わってないけれど、年を重ねるとパブリックなシーンでもそこまでカチッとしていなくても許されるし、年齢とともにどんどんラクチンになっているかもしれません。
自分がにこにこ笑顔でいられるようなおしゃれができたら、いいのかなと思っています」
▲KINOTTO(キノット)のワンピースタイプのエプロンにカットソーを合わせるのが、定番スタイル。色違い、生地違いで持っていますが、ビビッドな黄色が「いまの気分」です。