writer NATULAGI編集部
「ゆきふいるむ」という名前で、装うことの楽しみを表現するyukiさん。
152cmという低身長ながら高バランスで、独自のセンスが光るコーディネート投稿が人気を呼び、5年ほど前からYouTubeの配信をスタート。これまでに2冊のスタイルブックを上梓するなど、ファンを増やし続けています。
今回はyukiさんに、自分らしいおしゃれのための3つのルールを教えていただきました。
想いが伝わる「本物」でつくる
ベーシック&トラッドスタイル
▲キャップ:古着/ジャケット:BRITISH MADE×yukiさんのコラボ/パンツ:URBAN RESEARCH DOORS
気になるお店を訪問し、お店の方とおしゃべりしながらアイテムやブランドを紹介する「お店図鑑」は、2020年から続くYouTubeの人気企画。お店図鑑の取材をきっかけに、お買い物の仕方も変わってきたといいます。
「どういう想いで、どんな素材を選びデザインされたのか。モノづくりのストーリーを知るのは、毎回発見とよろこびのある、心ときめく時間です。
取材を通じて、自分なりに『本物』と思えるアイテムを身につけたいという気持ちが強くなり、ウィンドウショッピングや衝動買いも、今ではほとんどしなくなりました」
▲バッグはGLENROYALのサッチェルバッグ。「デザインが好きすぎて色違いで3色持っています」「ベーシックで、流行に左右されないトラディショナルなものが好きです。長く愛せる、本物と思えたアイテムは、ただ身につけるだけで格好いいなと惚れ惚れしてしまいます」
どこかに清潔感やきちんと感を意識
▲帽子:田中帽子店/ワンピース:mizuiro ind/手に持ったジャケット:Demi-Luxe BEAMS「年齢を重ねるほどに、清潔感を大切にしたほうが素敵にみえると思うようになりました。
清潔感やきちんと感を出すためには、洋服と同じかそれ以上に、肌や髪、爪などのパーツのケアが大切だなと思っています」
「髪は、広がりや乾燥などの悩みが多かったのですが、美容室で水素トリートメントを定期的にするようになってから、見違えるようにきれいになりました。肌はとにかく保湿を心がけています」
「洋服を選ぶときは、顔色をくすませない色を意識しています。
今日着ているミズイロインドのワンピースは、きれいなブルーに一目惚れ。顔色も明るくなるし、身につけているだけで、清々しく爽やかな気持ちになれます」
低身長・体型カバーはシルエットが鍵
▲ロゴT:SLOPPY SUPPLY/スカート:Macalastair×BRITISH MADE×yukiさんのコラボ「チェック柄のスカートやジャケットなど、ブリティッシュなテイストもずっと大好きなスタイルです。
ただ、私は身長が低いし、体型にコンプレックスも多いので、そうした悩みをカバーできるようバランスには気を使っています」
▲ジャケット:BRITISH MADE×yukiさんのコラボ「例えば、Tシャツにスカートといったワンツーコーデには、ロングジャケットを重ねて縦長のラインをつくったり、足元はスニーカーでボリュームを出してメリハリをプラスしたり。
若い頃は、低い身長を高く見せるために12cmのヒールを履いていたこともありますが、今は洋服のラインや丈、靴のボリュームなどのシルエットに気を使うことで、自分の体型に似合うバランスをみつけるようにしています」
着こなしのアイデアはいつも自分の中から
性格的に影響されてしまうと分かっているから、あえてインスタグラムや雑誌などのスタイリングは見ないようにしているというyukiさん。
大好きな人や洋服との宝物のような出会いを経験してきた今、着こなしのインスピレーションは自分の中から湧いてくるのだそう。撮影中も、鏡を見ながら「こっちのほうがいいかも」とコーディネートやヘアアレンジをどんどん試している姿が印象的でした。
自分らしく好きなものを装うyukiさんを見ていると、自分ももっと、自由に軽やかにおしゃれを楽しんでみたいなと思わされてしまいます。
そんなyukiさんが最近気になっているのは、ジュエリー。時代にとらわれない、長く付き合えるようなジュエリーを取り入れたいと思っているそう。
「このレムのガラス製のバングルは、日本で唯一の耐熱ガラス工場で職人の手で作られた、アート作品のような美しいデザイン。サイズ直しをしてもらい愛用しています。
ほかには、ターコイズを使った、今では希少になっているインディアンジュエリーが気になっています。
長く使えるジュエリーといってもハイブランドという意味ではなくて、歴史背景や技術的なことに裏打ちされた価値があるような、そういうものを身につけていきたいなと思っているんです」